大般若波羅蜜多経
玄奘(げんじょう)が晩年に完訳した般若経典群の集大成。
全600巻から成り、現在も日本の各寺院で一巻ごとに広げる間に呪を唱えて全巻読誦に代える、転読の儀礼法要が行われる。
玄奘(602〜664)
中国四大翻訳家の一人。
長安よりインドの仏跡を努力で訪ね、梵本657部等を携え645年に長安に帰国。
664年、四年の歳月をかけ大般若経の翻訳を完成させた。
玄奘の旅行記は、後に『西遊記』として戯曲化された。
大徳寺の大般若経
江戸時代初期に奉納され、平成7年に修復。
50巻ずつ、12箱の経箱に納められている。