法要1

前橋市では、昭和39年(1964年)「空襲による戦災と復興を記録し後世に残すため」、「戦災編10章、復興編5章」(935頁)と「付録」(前橋市戦災図ほか2点)からなる「戦災と復興」を刊行しました。
令和7年の今年、戦後80年という節目の年に、「前橋空襲の記憶を風化させない」という前橋市民の思いと、空襲による尊い命の犠牲のもと復興していった前橋市。
そして、今もなお世界のどこかしらで人と人による戦争が行われており、沢山の犠牲者が存在する世の中であることから、当寺において空襲で亡くなられた方々とこれからの平和祈願を込めて前橋空襲慰霊・平和祈願法要を執り行いました。

紙芝居

今日の慰霊と祈願法要に先立ち、「前橋に平和資料館設立を目指す会」が前橋空襲の伝承ツールとして紙芝居の制作をしました。
「戦争や空襲を直接語り伝える人が少なくなっている中で、彼らの体験をどう伝承していくのか悩みだった。聞き手と対面して心に直接訴える紙芝居が、記憶を引き継いでいく有効な手段になる」と考え1年かけて取り組んだ渾身の作品です。
前橋空襲の語り部の原田恒弘さんの体験。著書から当時7歳の原田さんが防空壕での体験と終戦翌年、訪れた東京上野で体験の2つのエピソードからなる紙芝居を住職によりおこないました。